横田真由子さんの「本当に必要なものはすべて『小さなバッグ』が教えてくれる」を読みました。
安いものを使い捨てにするのではなく、質の良いものを、お手入れしながら長く使う。
そのほうが、結果的に見栄えもよく、また、日割りで考えればお安くすむのかもしれません。
本の中でメイソン・ピアソンのヘアブラシについても書かれていました。
こちらは、職人が作りあげる伝統的なもの…「ヘアブラシ界のロールスロイス」とも称されるブラシとのこと。
どうしても気になり、購入しました。
髪質、大きさによっていくつか種類が選べます。
猪毛100%の、ハンディブリッスルというタイプを購入しました。
わたしの髪は元々癖があってまとまらず…しかも細いので、すぐに絡まるのが悩みでした。
こちらのブラシは、梳かしていてとても気持ちがよいです。毛は硬いので撫でられているというよりは、マッサージされるのに近い感覚です。
なるべくブラシを痛めたくないので、プラスチック製の別のブラシで髪の絡まりを解いてから、こちらでブラッシングするようにしています。
それって意味あるの?って思ってしまうところですが…明らかに、髪の流れが整って、自然なツヤのある髪に仕上がります。
ブラシとは、髪の絡まりをほぐすためだけの道具だと思っていたのですが、それだけではないことを体感しました。
このヘアブラシで梳かしているときは、なぜか気持ちがゆったりと落ち着いて、大好きな時間になっています。
猫が自分の身体を舐めるのを想像しました。
もちろん、汚れを取って清潔に保つという意味もありますが、猫は離れた場所にジャンプして着地に失敗したときなどにも、毛づくろいをするそうです。
身だしなみを整えて、自分で自分をなだめて、心の平静をとり戻す。そんな猫の動作に似ている気がします。
外出から帰ったら、まずブラッシングをしたくなります。
外の風に当たって乱れた髪を整えるとともに、気持ちを切り替えることもできます。
家で過ごすときにも、なにか行動をする前にブラッシングタイムをとります。
ブラッシングの回数が自然に増えて、さらに髪が美しくなっていきます。
朝、寝癖に驚くことも減ったように思います。